鶏の雄雌について

鶏を飼育する際、「鶏が好きで雄雌のペアで飼育したい方」「卵を取りたい、もしくは雄は鳴くので雌だけでよい方」のどちらかだと思います。
よく「雄雌は解りますか?」「ペアで欲しいのですが」など言われることが良く有ります。

孵卵場では、卵用の鶏は雌のみでよいので「初生雛(しょせいびな)鑑別師」が産まれて3日以内に性別を鑑定します。
その為、雄雌は解ると思われる方も多いかと思いますが、鑑定士でも10匹に1匹位の割合で(鑑定士によると思いますが、私の経験上)雄が混じります。

国内には初生雛鑑別師は100人程しか居ません。
資格取得のハードルが高い事と、高齢化により後継者が減っている為、今後増える事も無いかと思います。
それだけ難しいのです。
種により、羽の伸び方や色で判別することも有るようですが、確率は50%程度だと思われ、家畜ならまだしも動物としての扱いだと、余り意味が有りません。

どうしても雄雌が分かった個体が欲しい場合は、種類によりますが、2.5ヶ月~半年程度まで育った個体になりますので、多少高額になってしまいます。(飼育費なども入れると本来はもっと高額)
雄の場合は、特徴が早く出る個体も居ますが、大抵雌の方が求められる為、若個体で雌っぽい個体でも雄である可能性が有ります。

その他、更に現実的では有りませんが、DNA鑑定・血液鑑定も出来ます。
雛の間はDNA鑑定は出来ませんし(羽を使う為)血液鑑定も血液採取の為にリスクが有ります。
それに、1羽辺り1万円位は掛かり、希望でない雌雄で有っても鑑定料だけは掛かります。
雌5匹欲しい!となっても、運よく判別50%の確率であったとしても別途10万円ほど掛かります。
そして血液採取での雛へのダメージは残ります。
どれも高額になる為、今の技術では、雌雄判別は不可です。
卵の状態で、レーザーによる♂♀判別も行われていますが、もっと高額になるでしょう。

と言う訳で、全て♂♀判別不可となります。

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