ドワーフハムスター(ジャン・キャンベルについて)


ドワーフハムスター(小型のハムスター)
ドワーフハムスターで、皆さんが良く知っているのが、ジャンガリアンハムスター・ロボロフスキーハムスター・キャンベルハムスタ-だと思います。(チャィニーズハムスター等も居ますが)

残念な事に、つい数十年前までジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスタ-は同種(亜種レベル・地域変異レベル)とされて居ました。
ジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスタ-が、ただの亜種では無い事は、個体を観察すれば明らかなのですが、長らくそうなっていたんですね。
研究者が少ないとどうしてもこう言う事が起こるので、仕方が有りません。
クワガタでも、スマトラヒラタの内歯下がり等も未だ地域変異とされて居ますが、確実に亜種だと愛好家等が産地別記載を始めています。
日本のノコギリクワガタも、水牛型は亜種でしょう。
いずれそうなると思われます。

逆にオオクワガタのWD(自然個体)の産地記載は、逃げ出した別産地との交配で、あまり信用出来なくなっている事と思われます。
タンポポなども外来種との自然雑種だらけで、判別できないレベルとなっています。
小さな日本の島国で世界最大を誇るオオサンショウウオも、既に水族館以外では雑種しか居ないもしれません。

現在、ジャンガリアンとキャンベルはとても曖昧な状態になっております。
巷で言われて居るのは、ジャンガリアンは慣れる、キャンベルは気が荒いと言われて居ます。
ジャンガリアンとキャンベルは、生物学上交配できないとされて居ましたが、何らかの条件がそろった時には交配可能となっている事が解って居ます。
その個体は、生殖不能等の異常をきたす事も解って居ます。

研究者は、DNAの配列や、骨格の違いなどを基準に科学的に判別して行きます。
愛好家さんやブリーダーは、生体の性質等の違いを観察により判別して行きます。

キャンベルハムスターは、あまりペットショップでは販売されて居ません。
なぜなら、キャンベルハムスターは「噛む子が多い。気が荒い」と言われているからだと思います。

ここから下は経験と観察から来るもので、学術的な根拠は一切ありません。

======全て観察による統計ないし飼育上の推測によるものです=====
キャンベルは「噛むから気が荒い」
違います。
「キャンベルは好奇心旺盛で、怖がり」
です。
そして視力が悪いと思われます。(赤目の生き物には良く有る事です)

その為、手を近づけると、興味本位で近づき、確認の為やびっくりして噛む子が居るのです。
「噛むから気が荒い」は、とても安易な発想です。
動物が噛むのは(完全な肉食動物を除く)基本的には「怖いから」です。

うちにジャンガリアンとして来たパンダハムスターは、現在はジャンガリアンハムスターとキャンベルハムスタ-のハイブリッド(雑種)だとなっています。
明らかに動きがキャンベルなので、ジャンと思う方がおかしいレベルです。
リアルブラックも、ハイブリッド(雑種)となっています。

しかし、未だ私が疑問に思い、確信している事を記載して行きます。

☆キャンベルハムスターは熊顔→ハイブリッド(雑種)が熊顔(これはどちらの血が濃いかにもよる)
☆ジャンガリアンは温和、キャンベルは気が荒い→逆です。ジャンガリアンは攻撃する相手が死ぬまで執拗に攻撃しますが、キャンベルはそこまで執拗では有りません。ハイブリッドは基本的に気が荒いです。
☆ジャンガリアンのプディングは、肥満遺伝子を持っている→交雑による異常遺伝子(パールやスノーもだと思われます。ブルーサファイアは微妙)

後、確実では有りませんが、ジャンガリアンは換毛しませんが、キャンベルは換毛します。
そして、パンダやプディング、パールやスノーは換毛します。
肥満遺伝子だけでなく、おしっこの量が異常に多かったり(糖尿かな?)白系は高齢になると眼球吐出する子が多いです。

と言った様に、交雑が蔓延するとDNAなどの研究が進まないと、真実は解りません。
最近やっと研究が始まった段階な様で、いずれ解明していくと思われます。

同じ種で、カラーにより性格が違う事等は、まずありえないです。
(カラーにより体が弱い等は有ります)

キャンベルは、色彩多様と言うのも、その限りでは有りません。
輸入された時のインボイス名で、ジャンガリアンになって居たり、キャンベルになって居たりするだけで、真意は不明です。
大きさも、MIX(ハイブリッド・雑種)は大きくなります。
キャンベルの方が大きいとよく記載されて居ますが、実際はキャンベルの方が小さいです。
異常遺伝子のせいでカラーが豊富と考える事も出来ます。

基本的に、ハムスター(ネズミ類)はすぐ増えるので、単独飼いが推奨されて居ます。
増える事を別にすると、ジャンガリアンは多頭飼いにはあまり向きませんが、キャンベルは多頭飼いでも基本問題ありません。(無論どちらも成熟期を境に喧嘩する子は居ますよ。気の良いオス同士メス同士なら可能な場合も有ります)
その事からも、キャンベルは気が荒いと言われているのは、人間本位の思想から来るものです。
性格としてはジャンガリアンの方が気が荒いです。(MIX・ハイブリッド・雑種は一番荒いが予測できない)

ただ、キャンべルはお子様には向きません。
どうしても、扱いが上手に出来ないからです。
どんな生き物もそうですが、一度怖いと思うと噛んだり暴れたりします。
自分の何十倍もの生き物(人間)は死ぬほど恐ろしいのは当たり前のことです。

ペットですので、MIXでもハイブリッドでも雑種であれ、気に入った個体を愛して愛でてあげて下さい。
ただ、遺伝子異常などの問題を把握した上で飼育して頂ければと思います。

生き物は全て可愛い。
雑種でもなんでもどうでもよい。
しかし原種の絶滅は自然では仕方ないが、人間がおかしい事をするのは問題が有ります。
人間の知能を驕り、誤った使い方をするのは、おもちゃでは無いので「意義あり」なのです。

生き物を飼育する際には、その生き物の事を「死ぬほど調べる」レベルで勉強して下さい。
ハムスターは、いくら雑種を作られた所で原種の絶滅はほぼないでしょう。

がんこ

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